中村暢宏
1973年東京都生まれ。1996年愛知県立芸術大学(ヴィオラ専攻)卒業。在学中は特別演奏会、卒業演奏会など多数出演する。 これまでに指揮法を宮松重紀、河津政実、田久保裕一、秋山和慶、A.ポリシュク、V.シナイスキーの各氏に師事。 室内楽を岡山潔、R.ホーネックなどの各氏に師事するほか、ヴァイオリンを矢島恭子、瀬戸瑤子、 ヴィオラを中塚良昭、兎束俊之、B.パスキエ、G.トイフェルの各氏に師事する。
ヴィオラ奏者として、1994年日本室内楽アカデミーにおいて奨励賞、また1996年には第3回川崎音楽賞コンクールにおいて第3位、および多くの副賞を受賞した。 1996年にドイツ・シュトゥットガルトへ留学し研鑽を積む傍らドイツ国内各地で演奏活動を行う。
帰国後は東京フィル等の在京オーケストラの他、名古屋フィル、群馬響、セントラル愛知響、浜松フィルなど各地のオーケストラに客演奏者または客演首席奏者として活動。 また、NHK「名曲アルバム」など多くの録音やCMなどに携わり、TVの分野では、NHK総合「おしゃべりらんち」「さらさらサラダ」「ときめき夢サウンド」などに数多く出演する。 2008年まで中部フィルハーモニー交響楽団トップヴィオラ奏者として在籍した。
指揮者としての活動は2000年よりはじまり、これまでに、セントラル愛知交響楽団、愛知室内オーケストラ、松本室内合奏団など数多くの団体を指揮。 また、四日市市制111周年行事や、豊田市コンサートホール10周年記念事業「チェロの森」、岐阜県アマチュアオーケストラフェスティバル(ホルスト「惑星」)、 第31回・38回東海学生オーケストラ連盟などの公演を指揮。
指揮者または指導者として数々の団体に関わり、その数は現在も20団体を超える。 またこれまでにも多くの指揮者の下、オペラ公演などにおいて副指揮・アシスタントを務め、研鑽を積む。 2007年にはロシア・サンクトペテルブルク国際指揮者マスタークラスに参加。 同時にサンクトペテルブルク国立交響楽団の公演において指揮者として選抜され、ベロゼルスキー宮殿にて同団を指揮。東ヨーロッパ評論家から紙面などで絶賛された。
2008年、中日新聞上の「オーケストラ退団、そして指揮者へ」の記事と共に活動の中心を指揮へ転換。 近年はオーケストラだけでなく舞台芸術にも特に力を入れており、モーツァルト「魔笛」「コジ・ファン・テュッテ」などの古典オペラはもちろんのこと、 豊田オペラグルッポによる「天国と地獄」や、多治見市制70周年公演「オリベ焼き文様」など創作オペラまで数多くの公演を指揮する。 2009年には神谷バレエ団によるチャイコフスキー「くるみ割り人形」全幕を指揮し、バレエ指揮者としてもデビューした。
2012年にはブルガリア国立プロヴディフ・フィルハーモニー交響楽団の定期公演に客演し、 プロヴディフにおいて数十年ぶりの再演となる、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番を指揮し、紙面・ラジオなどで話題となった。 また2013年にはウィーンのムジークフェラインにてベートーヴェン:ミサ・ソレムニスを指揮した。
2018年3月には、椙山フィルハーモニー50周年記念ウィーン公演にてマーラー:交響曲第1番及び伊福部昭:シンフォニア・タプカーラを指揮。満員のムジークフェライン客席から万雷の喝采を受けた。
これまでに愛知室内オーケストラにおいてミュージックアドヴァイザー、一宮市消防音楽隊常任指揮者などを歴任し、 現在は、プランタン管弦楽団常任指揮者、名古屋アマデウス室内管弦楽団音楽監督、名古屋市民吹奏楽団常任指揮者、 椙山フィルハーモニーオーケストラ指揮者、愛知工業大学管弦楽団指揮者など数多くを務める。
名古屋フランス音楽研究会員。
(2019年6月現在)